今日の夕食はテレビを見ながら食べました。
東北地方で、もの凄く大きな地震が起きてしまったのです。
箸を握る手も止まりがちで、信じられない光景にただ唖然としていました。
「これは、大変なことになってしもうた。」
お父さんは、この言葉を何度も何度も繰り返しました。
私は大きな地震を知りません。
でも、お父さんは6年前、玄海地震を体験しています。
ちょうど福岡で陶磁器の展示会に出展していた時、大きな地震があって、お父さんの作品も一部が陳列棚から落ちて割れてしまいました。
ガガッーと道路工事のような地響きがした時、「地震かっ!」と叫んだのは阪神大震災を知っていた関西の作家さんだったそうです。
その時三川内にいたお母さんですら、異常な揺れを感じて、すぐお父さんの携帯に電話を入れたのだそうです。
庭のクリスマスローズの花が、不自然に揺れる様子が忘れられないとお母さんは言います。
ふだん安全な毎日に慣れきってしまっている自分が、ひどく頼りなく感じてしまいました。
三川内をふくめた肥前地区は大きな地震がないといわれていますが、これからも絶対そうだとはわかりません。
この大きな被害は、他人事ではないのです。私も自分の事のように感じています。
一日も早く、地震にあった地域のみなさんが、安心できる生活に戻られるよう、心からお祈り致します。
「三川内やきもの語り」は
三川内皿山生まれの少女 釉子が語る
やきもの小説です