三川内焼では、元来「柞灰」を釉薬の原料として使用して
きましたが、昭和初期より「石灰釉」にとって代わります。
「柞灰釉薬の絵付け」と「石灰釉」による絵付けの写真
写真を見ただけでは、区別がつきませんが、光をあてたり
触ってみると容易に判断できます。
特に石灰釉は、「ピカピカ」で照明の状態では、美しく
見えます。ですが、
「ヒカリモノ全てが金ではないのです」
この事に気づく人は、その他の事象への関心も
高い人です。「柞」を釉薬に用いるのは、
日本「肥前磁器」の特徴ですから「日本の心」を
内に秘めたる人ではないでしょうか?
自然の灰で作られた「磁器」は、決して冷たい物
ではなくむしろ、温かさを感じ入る事ができます。
食器に四季を感じる「日本の心」を
大切にしたいと思います。