十三代 平戸藤祥 藤本岳英
1958年 | 三川内皿山生まれ ろくろを現代の名工「田沢大助」に学ぶ。 染付けを伝統工芸士「中里恒光」・「池田鶴寿」両氏に学ぶ。 磁器薄肉彫刻を有田の名工「杉原一壷」に学ぶ。 フュージョン・ファイヴ協同組合にて、新型窯業炉を用い窯変・辰砂などなどの技術を研究する。 磁器焼成を窯業研究家「門司繁」に学ぶ。 磁器製土を元窯業技術センター所長「関秀哉」・「宮崎義郎」両氏に学ぶ。 |
2003年 | 古平戸の研究をへて、天保年間の技法「卵殻手(エッグシェル)」の研究 開始。 |
2006年 | 古文書を調査し、卵殻手を再現することに成功。 4月 スゥエーデン国王・王妃両陛下へ「卵殻手・染付唐子絵コーヒー 碗皿」が献上される。 6月 大江健三郎氏へ「卵殻手・平戸唐草紋コーヒー碗皿」が謹呈される。 |
2007年 | 1月 坂本龍馬が愛用した「亀山焼」蓋茶碗を研究し、独自に望龍碗 (もうりゅうわん)として再現。 |
2009年 | 3月 長崎の器として「亀山龍」シリーズを創作し、商標を取得。 9月と12月の二度、皇太子殿下へ「卵殻手 太白コーヒー碗揃」が献上される。 |
2011年 | 中国「官窯」を研究し「温潤手」を完成さす。 |
2012年 | 5月、台湾の大学「美和科技大学」および「台南芸術大学」にて 「作り手から見た官窯磁器」との演題で講演。 12月、長崎県より「常陸宮正仁親王」へ「卵殻手 珈琲碗皿」が献上される。 |
2013年 | 9月 天正少年使節団をモチーフとした磁器シリーズを発表する。 |
2015年 2016年 |
スターサファイアと磁器との融合に成功。東京青山で発表する。 ニューヨーク、日本クラブにて展示会、アダムスギャラリーにて個展 |
陶号 平戸藤祥は、1637年(寛永14年)初代当主の藤本治左衛門が平戸松浦藩御用窯である官窯三川内窯創設のおりに窯方五家の一人として 拝命参加した時に始まります。
その後、平戸オランダ商館から長崎の出島にオランダ貿易の拠点が移されると天保年間(1830~)に藩主より「陶閲館」の屋号と看板を拝領し、「大日本藤本造」の銘でヨーロッパへ輸出するようになり、平戸藤祥窯も黄金期を迎えました。
八代 藤祥 藤本恒右衛門 作 仙人絵 水差(江戸後期)